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ノボリトプージャを開催しました。

登戸駅高架下に新しく開通する道路の交通安全の奉納演奏を納めました。



Photo by Yoji Tanaka.

2024年3月10日

小田急線登戸駅高架下に開通する新しい道路の交通安全を願い、天台宗の等覚院さんから中島光信さんをお招きしタブラ奏者へまんとさんと共に、声明とインド古典音楽による奉納演奏を納めました。

声明もインド音楽も古代インドの聖典ヴェーダが起源と言われていて、その知識があったものの、この日のためのリハーサルで内容を確認するまで、声明の節がインド古典音楽のラーガの節とぴったり合うことを知りませんでした。リハで初めて音を合わせた時、3,000年前のヴェーダからそれぞれに別れていたものが、3,000年の時を経て一緒に音を合わせた時、それがピタリと重なり合ったことに本人たちが一番驚きました。

声明もインド古典音楽もそれぞれ長い歴史の中で発展し時代の流れに翻弄されながらも変化しながらも現代まで受け継がれてきたもので、そこには数えきれない程の人たちが関わり合って、師匠から弟子へ、そのまた弟子へと、その一人一人が自分の人生を賭けたものを大切に渡していく。渡された方は師匠の遺品とも言える最も大事なものを受け継ぎ、受け継いだものと真剣に向き合いまたそれを弟子に受け継いでいく。そうやって1人の人生では届かない領域の表現へ紡いで、その想いを後世へ繋いだからこそ、今ここで受け取れているという事実。それは人類史のエモさを感じる瞬間でした。

直前まで別イベントを開催していたため、転換に時間がかかりセッティング等で寒い中お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

交通安全の奉納演奏として、その儀礼に則り、等覚院僧侶中島光信氏に場開きを執り行って頂き、声明とインド音楽の奉納、そして後半はインド古典音楽の形式に則り、ドゥルット〜ジャラという最高速度に達するフィナーレまでを納めさせて頂きました。

音楽的にはBPM10〜BPM500(寒さで手が動かなかったためそれ以上は上がりませんでした。)くらいと、ゆったりとした螺旋の動きが加速していくひとつの物語としてそこに奉納させて頂きました。

最後までお立ちあい下さいました皆様、ありがとうございました。

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